トータルフットボール 別館

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ワールドカップ グループA〜D 展望
対談日 2006/4/30(日)

司会: 「さて、ドイツワールドカップのグループリーグの展望をしてみよう、という企画です。」

じじ: 「ボクは、あんまり今回の予選は見てないんですけどね・・・。」

司会: 「代表の試合って、あんまり興味ないんでしょうか?」

じじ: 「そういうわけではないんだけど、基本的には生中継じゃないと試合を見ないタイプですし、予選って平日の深夜遅くに試合開始が多いんでね・・・。」

司会: 「まあ、とりあえず、各グループごとに話を進めてみましょうか?」

じじ: 「分かりました。一部、予想ではなく願望になりますが、ご了承くださいね。」






司会: 「グループAから見てみましょうか?」

じじ: 「このグループですが、ドイツ突破の確率は100%間違いないでしょう。」

司会: 「100%ですが?」

じじ: 「そりゃ、そうでしょう。ドイツが予選グループで敗退したら、ドイツは間違いなく暴動になります。大会の続行すら、危ぶまれる事態になるかもしれません。」

司会: 「そこまで言いますか?」

じじ: 「ドイツには、サッカー大国で優勝回数3度というプライドがありますからね〜。FIFAも馬鹿じゃないから、ドイツが勝ち進むためには何でもしますよ。ドイツがグループリーグで負けることはありえません。」

司会: 「確かに、このグループ分けはちょっとありえないですね・・・。」

じじ: 「それだけ、ベッケンバウアーは、今のドイツ代表を信頼していないってことでしょう。ポーランド、エクアドル、コスタリカって、いくらなんでも・・・。」

司会: 「戦力的には、どうなんですか?今のドイツ代表は?」

じじ: 「ブンデスリーガでプレーしている選手が多いので、知名度では他の強豪国に比べると劣るけど、いい選手は多いですよ。実際は。」

司会: 「キープレーヤーはやっぱりバラックですかね?」

じじ: 「間違いないですね。ただ一人のワールドクラスの選手ですが、パスもシュートもうまくて、決定力もあるとんでもない選手です。」

司会: 「バラックは、前回大会でブレークしましたね。」

じじ: 「大会後にバイエルンに移籍してから4年間ずっと、バイエルンとドイツ代表を支えています。CLでは、勝てませんが、十分に期待に応えていますね。」

司会: 「ドイツ代表はバラックに頼りすぎな気もしますが・・・」

じじ: 「仕方ないですね。それだけ、特出した選手ですし、試合を決める力を持っています。バラックなしの代表はありえないです。」

司会: 「ほかに注目している選手はいますか?」

じじ: 「クローゼです。ブレーメンでも今シーズンは調子がいいですし、エースとして期待していいと思います。」

司会: 「カーンとレーマンの争いについてはどうですか?」

じじ: 「レーマンもいいキーパーだと思うけど、カーンのリーダーシップとカリスマ性は、トーナメントを勝ち進むには必要だった気がしますね。」

司会: 「キーパーは、監督の好みで決まる面もありますし、外野があれこれ言っても仕方ないですね。」

司会: 「2位争いはどうでしょう?」

じじ: 「ポーランドが来るかなと思っています。」

司会: 「ポーランドとドイツは、歴史的に見るとややこしい問題を抱えているようですが、ドイツ国内にも多くのポーランド人が住んでいるようですし、ホームのような雰囲気で戦えるみたいですね。」

じじ: 「そうみたいですね。準ホームの雰囲気で戦えるのは、好材料だと思います。」

司会: 「ポーランド、エクアドル、コスタリカとも、前回大会はふるいませんでしたが、戦力的にはどうでしょう?」

じじ: 「どうなんでしょうね(笑)。ただ、ポーランドは古豪ですし、前回大会は期待されながら韓国と同グループに入るという不運もありましたし、今回は燃えていると思いますよ。」

司会: 「あんまり分析になっていませんが・・・。」

じじ: 「まあ、なかなか、エクアドルやコスタリカの試合を見る機会はないですからね。仕方ないですよ(笑)。」

司会: 「そうですね。」






司会: 「グループBに移ります。ここは、イングランドが入っていますが、やっぱり優勝候補の一角ですか?」

じじ: 「それがですね、イングランドの試合は予選を何試合か見たんですが、いい試合をしているところは見たことがないんですよ。確かに、メンバーは凄いですが、全く機能していません。」

司会: 「でも、ベッカム、ジェラード、ジョー・コール、ランパードと中盤にはスーパーなタレントがいますよ?」

じじ: 「それが、みんなで個性で消しあっているんですよ。エリクソンも、メンバーの配置には悩んでいると思いますよ。ウイイレだと強いと思いますが・・・。」

司会: 「そうですか。」
じじ: 「中盤にタレントが多過ぎるんですね。ベッカム、ジェラード、ランパードをスタメンから外すわけには行かないですから、結局選択肢が限られてきてしまうんです。」

司会: 「ドイツみたいにバラックしかタレントがいないとチーム作りも楽なんですがね。」
じじ: 「確かに、そうですね。」

司会: 「そういえば、ルー二ーが怪我で出場が微妙のようですが・・・。」

じじ: 「これは、イングランドにとって相当痛いですよ。というか、ルーニーが出られないのであれば、優勝は不可能です。」

司会: 「EURO2004では、凄かったですしね。」

じじ: 「攻撃に変化を付けられる唯一の存在で、それに加えていいところで点も取るんですから、ルーニーの代役はどこにもいません。」

司会: 「グループリーグは突破できると考えていいですか?」

じじ: 「パラグアイとスウェーデンという、強豪国にとってはもっとも対戦したくないチームと同居してしまいましたが、ディフェンスラインの強さ、特にセンターバックの人材の豊富さは、他を圧倒していますし、グループリーグは突破すると思いますよ。」

司会: 「グループ2位だと、A組1位のドイツといきなり対戦ということになりますが・・・。」

じじ: 「ははは、いきなりそのカードは避けたいですね。危険すぎます(笑)。」

司会: 「スウェーデンはどうですか?」

じじ: 「いいチームだと思います。EURO2004でもオランダと互角でしたが、あのあと、ズラタンがユベントスで大ブレークしましたしね。今回は、相当期待できますよ。」

司会: 「いいサッカーをするんですよね、いつも。」

じじ: 「ノルウェーとかハンガリーとかスコットランドとかアイルランドだと、ロングボール一辺倒になるんですが、スウェーデンはちょっと違いますね。」

司会: 「パラグアイより上と考えていいでしょうか?」

じじ: 「分かりません。パラグアイはいやらしいチームですし、1勝2分で、パラグアイが1位通過するという可能性も十分ありえます。」

司会: 「トリニダード・トバコは、32か国中、最弱チームかもいう噂ですが。」

じじ: 「誰が言い始めたのか知れませんが、そのようですね。初出場国にとっては、苦しい組み分けですね。」






司会: 「死のグループCに入ります。どこが勝ち抜けると思いますか?」

じじ: 「このグループは意外とあっさり、アルゼンチンとオランダが順当に勝ち進むと思います。」

司会: 「それだと、面白くもなんともないですね(笑)。」

じじ: 「仕方ないですよ。やっぱり、この2チームは強いです。」

司会: 「アルゼンチンが優勝候補の筆頭だという人もいますが、どうでしょう?」

じじ: 「ボクは、優勝はブラジルだと思います。コンフェデ2005の決勝でアルゼンチンに4対1で勝っていますし、そのインパクトは凄く強いです。」

司会: 「ブラジルよりは下だけど、アルゼンチンもかなり強いということですね?」

じじ: 「そうです。メッシは出られるか微妙だけど、リケルメがいます。リケルメは、ロナウジーニョうに匹敵するただ一人の選手だと思います。」

司会: 「ブラジルにかなわないと考えている根拠はなんですか?」

じじ: 「ブラジルが凄すぎるだけです。アドリアーノ、ロナウド、ロビーニョ、カカ、ロナウジーニョ・・・。このメンバーにはアルゼンチンといえども、かないませんよ。」

司会: 「確かにそうですね。」

じじ: 「あと、本格的なCFはクレスポだけですよね。それも不安です。クレスポはいい選手ですが、一人で打開できる選手ではないですし。競り合いの試合で、がちがちにマークされて、果たしてクレスポが点を取れるのかというと疑問です。」

司会: 「オランダはどうでしょう?」

じじ: 「ロッベンとニステル・ローイの二人が元気なら、攻撃は問題ないでしょう。」

司会: 「そうですか。かつてのような、タレント軍団というわけではないような気もしますが・・・。」

じじ: 「エール・ディビジ所属の選手も多いですし、知名度は高くない選手が多いですが、実力的には不安はありませんよ。」

司会: 「AZのメンバーが多いですね?」

じじ: 「そうですね。AZの選手は派手さはないですが、堅実な選手が多いです。これまでのイケイケサッカーとは、一味違うオランダサッカーが見れるかもしれません。」

司会: 「アルゼンチン×オランダ戦はどういう展開になると思いますか?」

じじ: 「2試合目に対戦ですよね。派手な撃ち合いになったら最高ですが、そうはならないと思いますよ。」

司会: 「グループリーグで、無理に攻めあうことはしないですよね?」

じじ: 「そうでしょうね。」

司会: 「コートジボワールとセルビア・モンテネグロはどうでしょうか?」

じじ: 「コートジボワールは、アフリカ選手権で見ましたけど、期待はずれでした。」

司会: 「でも、ドログバ、カルーがいますよ。」

じじ: 「そうなんですけど、オランダやアルゼンチンに勝てるチームには見えませんでした。」

司会: 「アフリカ旋風、今回はコートジボワールか、という声も大きいですが?」

じじ: 「そうなんですけどね。でも、もし、初戦でアルゼンチンに勝ったら大変なことになりますよ。期待はしたいです。」

司会: 「セルビア・モンテネグロはどうですか?」

じじ: 「ボクは、ユーゴスラビアのサッカーが大好きなので、もの凄く期待していますよ。」

司会: 「評価は高くないようですが?」

じじ: 「ユーゴスラビアのサッカーは、勝ち負けどうこうを考えてみるものではありませんよ(きっぱり)。あの芸術性を見て楽しむものです。」

司会: 「そんなに好きなんですか?」

じじ: 「ボールタッチからして、もう全然違うんですよね、ユーゴの選手は。その遺伝子が、セルビア・モンテネグロの代表選手にも受け継がれていることを望みます。」






司会: 「グループDですが、ここは、2強2弱という前評判ですが・・・。」

じじ: 「そうでしょうね。イランは、ちょっと守備に不安がありますし、政治的にも、国際社会から孤立していますし、勝つのは難しいでしょう。」

司会: 「本命は、メキシコ?ポルトガル?」

じじ: 「ポルトガルでしょう。ボクは、欧州最高のチームはポルトガルだとずっと思っています。」

司会: 「そんなこと、これまで言っていなかったような気が・・・。」

じじ: 「いやいや。攻守のバランスは素晴らしいですよ。これまで、ずっと守備に不安があったチームに、チェルシーの二人が入って、鉄壁になりましたよ。」

司会: 「攻撃で期待するのは?」

じじ: 「クリスチャーノ・ロナウドでしょう。マンチェスターでは、波があって使いづらい選手ですが、代表では、ワールドクラスの選手に変身します。」

司会: 「突然、切れて退場になりそうな悪い予感もしますが・・・。」

じじ: 「そうですね(笑)。落とし穴もありそうですが、チームを優勝に導くだけの能力とカリスマ性も備えていると思います。」

司会: 「べた褒めですね。」

じじ: 「見ていて単純に面白い選手ですし、期待はしたいですよ。ポルトガルが優勝したら面白いなと、思います。」

司会: 「メキシコ代表はどうでしょうか?」

じじ: 「いいチームですね。コンフェデでは、日本代表はコテンパンにやられましたし・・・。」

司会: 「注目は、ボルゲッティですね。」

じじ: 「そうですね。ボルトンの選手ですが、中田英寿と境遇が似ていて、応援したい存在です。」

司会: 「あのヘディングシュートは、脅威ですね。」

じじ: 「そうですよ。ボクは、ああいうタイプの選手がわりと好きなんですよ。タイミングのいいジャンプで強烈なヘディングシュートを叩き込める選手ですね。ビアホフとか平山相太とか。」

司会: 「彼らは、ターゲットマンではなく、ストライカーとして使ってあげないと持ち味が発揮できない選手ですね。」

じじ: 「そうです。その点、メキシコ代表はボルゲッティに点を取らせることを優先するスタイルですから、その能力は最大限に発揮されるはずです。」

司会: 「ワールドカップで点を取って、アラダイスを見返してほしいですね。」

司会: 「イランは、マハダビキア、ザンディ、ハシェミアン、ダエイとタレントはいますが・・・。」

じじ: 「ダエイがねえ。確かに存在感はあるんですが、はっきりいって、監督はやりにくいでしょうね。力は完全に落ちていますから。」

司会: 「ダエイを使えという圧力が、どこからかかかっているんでしょうかね?」

じじ: 「どうなんでしょう。ハシェミアンがいるのに、ダエイ中心のシステムでいかざるえないところが、難しいところです。」

司会: 「アンゴラは?」

じじ: 「この前、親善試合で日本に来たチームですよね。後半は、押されていたイメージもありますが、あの試合は飲み会と重なって、真剣には見ていないので・・・。」

司会: 「知識はほぼ0ですね。」

じじ: 「そういうことです(笑)。」