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2005年10月24日(日) 中田英寿コラム bS
プレミアリーグ 待望の初ゴール   VSウェストブロミッチ戦
プレミアリーグ、ボルトン対WBAの一戦。中田英寿はスタメン出場、稲本潤一はベンチ外。ボルトンは、3トップで、ヤナコプーロス、ディウフ、デービスが前線で、中盤は中田、ノーラン、ファイエが先発。中田は左の攻撃的MF。

前節は、チェルシーにズタズタにされたボルトンだが、この日はいい感じでスタートする。前半最初の決定機は15分過ぎ、左サイドフリーでボールを持った中田が、ルックアップして中央に入り込んだFWデービスに絶妙のスルーパス。決定的なチャンスだったが、デービスのシュートはキーパーがはじいて得点にはならず。ほとんどボールをキープできないWBAだが、17分にPKを獲得するも、カマラが蹴ったシュートは一本目がやり直しとなり、二本目はふかしてしまって、千載一遇のチャンスは逃してしまう。ボルトンの次のチャンスは27分で、ファーサイドにあがったクロスをファイエが折り返して、そのボールを中田がたたきつけたボレーシュートを放ち先制か、と思われたが、味方のヤナコプーロスにあたってしまって、惜しくもプレミア初ゴールはならず。その後も、圧倒的に攻め込むボルトンだが、最後のところでクロスが合わずに0対0で折り返すこととなった。前半の中田は、ボールタッチこそ多くなかったが、ボールに触れたときには効果的なプレーが出来ており、かなりいい出来だった、後は、結果を残すのみ。

そして後半。両チームともメンバー交代はなし。相変わらず押し気味に進めるボルトンだが、いいところまではいくものの、決定機はつかめない。逆に、WBAのFWカマラにビッグチャンスをつかまれるなど、もやもやした展開が続いていやな雰囲気になる。ベンチには、メキシコ代表のボルヘッティや、セネガル代表のファディガがおり、流れを変えるために交代が必要かと思われたが、後半36分に最大の見せ場がやってくる。中田が倒されて得た右サイドの20mほどの距離のフリーキック。蹴ったのは、中田英寿。キーパーの裏をかいたコントロールされたキックが、ワンバウンドしてサイドネットに突き刺さって、プレミア初ゴール&先制点。その後、ロスタイムにも、中田が奪ったボールから、ノーランがミドルシュートを決めて、2対0でゲーム終了。ボルトンにとっても、中田にとってもすばらしい試合となった。

今日の試合だが、中田に関しては、全く文句の付けようのない出来。得点シーン以外でも、要所で何度もチャンスに絡んでおり、Man of the match 間違いなしのプレーぶりだった。ボルトンとしても、かなり出来はよかったが、やはり上位を目指すのならば、終了間際になるまで、得点を奪えなかったのは反省すべきだろう。CFのデービスは、非常にがんばるタイプの選手で、アラダイス監督のロングボールを多用する戦術をこなす上で重要な選手だとは思うが、例えば、オコチャと中田が中盤にいるゲームなどは、もっとショートパスをつないでいくサッカーの方が有効であると思われるので、メキシコ代表のボルヘッティを起用してもいいのではないかと思う。

一方のWBAだが、ただ単に守っているだけで、全く光るところがなかった。ロブソン解任も時間の問題なのではないかな。稲本の巻き返しも期待したい。