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2005年8月10日(水) 中田英寿コラム bP
中田ヒデ ボルトン移籍確実

サッカーの日本代表MF中田英寿(28)がイタリア1部リーグ(セリエA)のフィオレンティナからイングランド・プレミアリーグの古豪ボルトンへ移籍することが10日、確実となった。フランスワールドカップ直後のシーズンにペルージャに移籍してはや7年がたった。パルマ移籍後は、思うように出場機会に恵まれず、毎年のように、プレミア移籍がささやかれていたので、そう驚きは無い。

さあ、新天地のボルトンだが、フォーメーションはおそらく、中盤がフラットな形の4-3-3。ライバルは、元ウェールズ代表で35歳のスピードと元スペイン代表のI・カンポの二人だが、二人ともすでに峠を越えた選手であるため、レギュラー獲得はそう難しくないだろう。世界屈指のマジシャンのオコチャとの競演が楽しみなところだ。前線では、セネガル代表のストライカー、ディウフとメキシコ代表のストライカー、ボルへッティが在籍し、攻撃のタレントは豊富だ。

選手の移籍に関しては、実際にチームに合流して試合に出てみないとなんともいえない面がある。世界のどのクラブに行っても攻撃の中心としてレギュラーが約束されるのは、現在は、ロナウジーニョとアドリアーノとアンリくらいのものであろう。それ以外の選手は、監督の好みであったり、選手同士の相性であったり、チームの採用しているフォーメーションであったり、スポンサーの意向であったり、さまざまな制約のなかでポジション争いをしていくことになる。ただ、中田ヒデにとってボルトンはやりやすいチームであり、活躍しやすいチームであることは確かだと思う。

個人的な意見になってしまうが、私個人としては、ヒデが出ているからという理由だけでエンターテイメントのかけらも無いセリエAのサッカーを見なくてもすむというのは、非常にうれしいことだ。今年からは、松井のルマン、浩二のマルセイユ、ヘラクレスの平山の試合も見なくてはいけないのに状況になっているのに。

でこぼこのピッチで繰り広げられる、戦術至上主義サッカーから開放された、新シーズン、プレミアのピッチを切り裂くヒデのスルーパスが幾度と無く見られるだろう。