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2005年12月5日(月) 中村俊輔コラム 7
中村俊輔 3得点全てに絡む活躍 VS アバディーン
中村俊輔所属のセルティックがアバディーンと対戦。前節欠場した中村は、4−4−2の右の攻撃的MFのポジションでスタメン。

セルティックは、ポーランド代表のズラウスキーが久々の先発でハートソンとの2トップ。スロースタートのセルテックらしく、この試合も前半は静かな展開。中村俊輔の見せ場は、直接FKのシーンくらいだった。

後半は一気に試合が動く。8分にアバディーンのウィンターがフリーキックからミドルシュートを決めて先制する。しかし、セルティックはあわてることはなく、すぐに11分に追いつく。中村が右サイドでボールを持つと、プレッシャーがかからずにフリーの状態でクロスをあげると、そのボールのこぼれをマッギーディが決めて同点となる。その2分後には、中央でボールを受けた中村が、ペナルティーエリアのハートソンに丁寧なくさびのパスを送ると、ハートソンが反転シュート。キーパーがはじいたところをペトロフが決めて逆転。さらに、19分には、中村のショートコーナーを受けた右サイドバックのテルファーが、相手ディフェンダーをドリブルでかわしてシュートを放つと、サイドネットに決まって3点目となった。

終わってみれば、3得点すべてに絡み、ほとんどミスもなくプレーしたが、どうも、不完全燃焼な印象。このチームの中で、もう十分に信頼を得ており、ボールもよく回っては来るが、そんなに自分で無理をしなくても、得点に絡めるという試合が続いてしまっている。日本代表での中村俊輔の一番の仕事は、チームが苦しくなったときに膠着状況を打開することであるから、このセルティックでプレーしていても、彼の成長につながるのかは疑問に思う。ただ、この様な問題は、その国の比較的大きなクラブでプレーする選手にはどうしてもつきまとう問題であるし、(フェイエノールトの小野も同様の環境)、負けられない試合が続く状況で勝ち続けているのは、傍から見ている以上に、プレッシャーがかかっているだろうから、その状況下でよくやっているといえるのかもしれないが・・・。

試合はセルティックが苦しみながらも3対1で勝ち、首位に返り咲いた。