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2005年8月7日(日) 中村俊輔コラム 2
セルティック 中村俊輔デビュー戦   VS ダンディー

スコットランドリーグ第2節のセルティック×ダンディー戦で中村俊輔が初出場した。

チャンピオンズリーグの予備予選で失意の敗退から、立ち直れるのかセルティックのスタメンは

GKボルツ;DFバルデ、M・カマラ、テルファー、レノン、MFマクマナス、中村、S・ペトロフ、A・トンプソン、FWハートソン、ジュラフスキ

注目のセルティックデビュー戦の中村俊輔は、4-4-2の左の攻撃的MFで先発出場。前半1分過ぎに、いきなり俊輔にチャンス到来。中央で受けた俊輔が左サイドに展開し、ダイレクトセンタリングを珍しくヘディングであわせるが惜しくも相手ディフェンダーがゴール寸前にクリアされる。その後の展開はこう着状態となり、中村俊輔はシンプルなプレーで攻撃にリズムを生み出そうとするもなかなかボールに絡めずに不完全な内容。均衡を破ったのはウェールズ代表のCFハートソンで、前半37分に強靭なフィジカルを生かしたキープから冷静に流し込んで、ようやくセルティック先制。

後半は、ダンディーの運動量が落ち、一方的なセルテックペースとなる。ハートソンが2度決定的なヘディングシュートを放つも惜しくもポストでゴールならず。中村俊輔ものフリーキックからゴールを狙うが相手キーパーにセーブされるたシーンなど好プレーを見せ、後半39分に交代。その後、ビーティーがファインボレーを決めて、2対0でゲーム終了。セルティックが今シーズン初勝利をあげた。

中村俊輔のプレーだが、久々の試合ということもあって、切れは今ひとつでドリブルで突破する場面はそれほど無くシンプルなプレーに徹していた印象。それでも、決定的なヘディングシュートを含めて、計4本のシュートを放ち、地元のファンはいいアピールができただろう。セルティックサポーターの期待の大きさは俊輔がボールタッチするたびに大きな歓声があがることでよく分かった。とりあえずは一安心といったところだ。

気になるセルティックのチームメートだが、まずCFのハートソンの強さと高さは間違いなくワールドクラス。キープ力もあるので、もっとハートソンのポストプレーを使ったら安定した試合運びができると思うのだが。

左サイドでコンビを組むであろう、左サイドバックのカマラだが、スピードに乗ったオーバーラップはセルティックの攻撃パターンのひとつになっているが、クロスの精度は今ひとつ。カマラの精度の低いクロスには、今シーズンを通してイライラさせられそうな予感。

同じ左利きでボランチのトンプソンだが、この試合ではコーナーキックとフリーキックをほとんど任されていたが、キックの精度が俊輔以上とは思えなかったので、いずれセットプレーは中村がほとんどのキックを任されるようになるだろう。

2トップの一角で出場していた、ジュラフスキだが、いまひとつ持ち味が何なのか分からずに交代してしまった。ハートソンがばりばりのポストプレーヤーであるので、もう一人はスピードタイプの選手だとやりやすいと思うのだが・・・。

とりあえずは、初戦でそれなりのスタートを切れたのは非常によかった。次の試合では、分かりやすい結果=ゴールを期待したい。