トータルフットボール 別館

本サイトは、サッカーコラム トータルフットボールの管理人のじじが運営する、日本サッカー&日本代表応援サイトです。

ワールドカップ グループE〜H 展望
対談日 2006/4/30(日)
司会: 「グループEです。本命は、イタリアでしょうか?」

じじ: 「普通に考えるとそうでしょうね。ただ、どのチームも力を持っているので、安泰ではありません。」

司会: 「トーニ、ジラルディーノ、トッティの攻撃陣は凄いですよね。」

じじ: 「イタリアの前線は、毎度のことながらすごいですよね。中盤はいつもしょぼいけど・・・。」

司会: 「そんなこといわないで・・・。」

じじ: 「でも、今回は、ホントに優勝のチャンスがあるかもしれないなと思いますよ。守備は相変わらず鉄壁だし。」

司会: 「前評判も高いですよね。」

じじ: 「力はあると思いますよ。でも、このトッティたちの世代は、ずっと期待を裏切ってきているので、信用はできません。」

司会: 「確かに、ビッグトーナメントを勝ち抜いた経験がほとんどないんだよね。EURO2000くらいですか。」

じじ: 「そこが不安で、どうもイタリアが勝ち進むというイメージがわかない・・・。」



司会: 「2番手はチェコですね。」

じじ: 「チェコはホントにいいチームです。ようやく、チェコがワールドカップに出場できるようになってうれしいです。」

司会: 「コラーも間に合いそうですし、ネドベトが出れば、相当な戦力になりますね。」

じじ: 「実は、決勝トーナメント1回戦で日本と対戦する可能性が一番高いチームです。チェコと打ち合って敗退するようなことがあれば、最高の散り方になるだろうね。」

司会: 「日本代表のことはおいといて、イタリア戦はどういう展開になると思いますか?」

じじ: 「これは、チェコが攻めて、イタリアが守るという、分かりやすい展開になると思います。一次リーグ屈指の好カードでしょう。」



司会: 「アメリカにもチャンスがありますよね。」

じじ: 「もちろんです。この間の親善試合では、日本代表は完敗を喫するところでした。あのサッカーは、合理的で素晴らしいです。」

司会: 「サッカーといより、フットボールという感じですね、アメリカのサッカーは。」

じじ: 「アメリカンフットボールの戦術を踏まえた、新しいサッカースタイルですね。」

司会: 「イタリアとチェコを食う可能性はあるんでしょうか?」

じじ: 「正直、アメリカは、ものすごく組み合わせに恵まれなかったと思います。メキシコとか、ポルトガルとか、日本とか、ブラジルのようなつなぐスタイルには強いと思いますが、チェコもイタリアも、そういうスキを見せたサッカーはしないですからね。」

司会: 「老練ですしね、この2チームは。」



司会: 「ガーナも台風の目になりえますか?」

じじ: 「そう思います。組織的にしっかりしたチームという評判ですし、旋風を起こす可能性はあると思いますよ。」

司会: 「ただ、ガーナもグループに恵まれませんでした・・・。」

じじ: 「そうですよね。残念ですね。」




司会: 「次はグループFですが・・・。」

じじ: 「ここは飛ばしましょうよ(笑)。」

司会: 「ええっ、一番気になるグループじゃないですか?」

じじ: 「ボクが、”このグループはブラジルとクロアチアで決まりでしょう”、とか、”オーストラリアも強いですよ”、とか、たとえ思っていても言えないですよ。」

司会: 「客観的に見ることはできませんか?」

じじ: 「できません。素直に、日本代表を信じて応援しましょう。」

司会: 「日本代表の実力はどの程度なんでしょうか?」

じじ: 「よく分からないですよね、実際のところ。メディアは、”クロアチアは強い”とか、”オーストラリアのヒディンクは凄い”って煽っていますけど、その方が、記事にもしやすいですし、興味を引きやすいですしね。」

司会: 「そんなもんでしょうか。」

じじ: 「日韓大会前も、"ベルギーは強い"とか、"ロシアには勝てない"とか、散々やっていましたけど、結果はご承知の通りです。」

司会: 「確かに。」

じじ: 「結局、あんまり、そういうのは比較をしても意味ないんですよ。1戦目に当たるオーストラリアに関しては、ある程度情報は必要で予想も出来るけど、クロアチア戦とブラジル戦は、いろんな状況が想定されますから、考えても無駄ですよ。」

司会: 「対戦相手は強く見えるものですし、勝ち点、出場停止、怪我、勢いなど、いろんな要素が絡んできますしね。」

じじ: 「そうですね。」

司会: 「ただ、本命はブラジルで間違いないですね。」

じじ: 「ブラジルの1位抜けは確実で、あとの3チームには、同程度のチャンスはあると思いますよ。じゃあ、次に移りましょう(笑)。」




司会: 「それでは、グループGにいきます。ここの注目は、フランスですね。」

じじ: 「そうです。ジダンのラストダンスですね。」

司会: 「EIRO2000以降、目立った活躍が出来ないフランス代表ですが、優勝候補と呼んでいいと思いますか?」

じじ: 「優勝候補かというと疑問です。ただし、このチームには、アンリとトレゼゲ、ビエイラと超一流の選手がいます。優勝の可能性がないとはいいきれません。」

司会: 「ジダンの引退表明で、チーム全体のモチベーションが、相当に高まっていることは予想されます。」

じじ: 「ジダンとアンリとがいれば、点はいくらでも取れるような気がします。グループリーグの相手にも恵まれたと思いますし、いいところまでいくのではないかと思います。」

司会: 「ブラジルやアルゼンチン、イタリアと比較するとどうでしょうか?」

じじ: 「これらのチームと真剣勝負をして、勝ちきれるかだけの力がフランス代表に残っているかというと、そうは思いませんね。ただ、個の力ではどこにも負けてはいません。」

司会: 「黄金世代の最後の意地が、見られるかどうかでしょうね。」



司会: 「2位通過は韓国でしょうか?」

じじ: 「いや、スイスだと思います。スイスの戦力は充実していると思います。センデロスやフォンランテンといった超逸材に加えて、フレイ、フォーゲル、ビッキーら経験のある選手がチームをまとめています。」

司会: 「予選でも、フランスと互角だったようですが。」

じじ: 「初戦が、フランス×スイスの対戦で、この試合は大注目でしょうね。」



司会: 「韓国はどうなんでしょうか?」

じじ: 「厳しいと思います。アドフォカート監督に代わって、まだ半年もたっていないですよね?」

司会: 「ここまでの親善試合では、いい結果が出ているようですが?」

じじ: 「まだ、チームを作り始めた初期の初期の段階です。これから、いろいろと問題が出てきて、普通はみんなで話し合いながら問題を解決していってチームとして成熟していくわけですが、韓国代表にはその時間がありません。」

司会: 「そうですか。でも、パク・チソンがいます。」

じじ: 「パクは非常にいい選手です。チームに彼のような選手がいれば、どのチームも非常にありがたいでしょう。」

司会: 「韓国代表でも、期待されているようですが?」

じじ: 「ただ、残念ながら、彼は、周りに使われてこそ生きる選手です。彼をチームの中心にすえても、何もことは起こりません。」

司会: 「スイスには及ばないということですね?」

じじ: 「そういうことです。」

司会: 「トーゴは、チーム内で内紛があるようですが・・・。」

じじ: 「結構期待しているんですがね・・・。FWアデバヨールは、一般人では理解不能な動きをします。」

司会: 「初戦は韓国戦です。そこが全てですね。」




司会: 「最後は、グループHです。スペインとウクライナに、どこまで、チュニジアが食い下がれるかというところでしょうか。」

じじ: 「いや、ウクライナとチュニジアは同等だと考えていいと思います。」

司会: 「本命はスペインですね。」

じじ: 「そうですね。ただ、リーガエスパニョーラに一時の勢いがないので、それほどの強さは感じません。せいぜいベスト8といったところでしょうか?」

司会: 「厳しい見方ですね。」

じじ: 「ただ、レジェス、トーレス、アロンソ、セスクら若手にいい選手が多いので、勢いに乗ったら面白い存在だと思います。」

司会: 「ダークホースどまりでしょうか。」



司会: 「ウクライナにはシェフチェンコがいますが、チュニジアのストロングポイントはどこになるのでしょうか?」

じじ: 「組織力、そして、経験です。」

司会: 「組織力には定評がありますが、経験というと?」

じじ: 「意外と軽視しがちですが、代表チームでも、ビッグトーナメントで勝ちきった経験があるかないかは、チーム力を見るうえで重要なポイントです。」

司会: 「チュニジアは、2004年のアフリカ選手権の覇者ですね。」

じじ: 「そうです。日本代表もそうですが、大きな大会で勝利者となったという経験と自信は、いざというときにものすごい効力を発揮します。ジーコJAPANがアジアカップを経て一皮向けたのと同じ作用がチュニジアにも働いていると思います。」

司会: 「代表チームでタイトルを獲得するっていうチャンスはなかなかないですからね。」

じじ: 「最近、欧州の代表チームが、前評判が高くてもなかなかW杯で勝ち進めないのは、代表チームの一員として勝った経験がほとんどない選手が多いからだと思っています。」



司会: 「サウジアラビアはどうでしょうか?」

じじ: 「苦しいと思います。カウンター主体の中東アジアのスタイルから脱皮しない限り、本大会では苦しむと思います。」