トータルフットボール 別館

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フランス・ワールドカップ(1998年)
日本がワールドカップに初出場した大会で、大いに盛り上がった。日本は3連敗でグループリーグ敗退に終わるが、アルゼンチンやクロアチアに善戦するなど、これからの日本サッカーの可能性を世界にアピールできた大会だった。

大会前は、世界最高のストライカー・ロナウドを擁するブラジル代表が優勝候補の筆頭といわれていた。ロナウドに加えて、リバウド、レオナルド、デニウソンら、テクニシャンをそろえた攻撃は、破壊的な攻撃力を見せたが、決勝戦でフランスに0対3の完敗。ホスト国が優勝するという最高の幕切れとなった。

この大会では、デルピエロ、ラウール、ロナウド、中田、ベッカム、ジダンら、現在でも代表で活躍する若手スターがワールドカップに初出場し、新しい時代の到来を印象付けた。

また、この大会は、ブラジル×オランダ、イングランド×アルゼンチン、オランダ×アルゼンチン、フランス×イタリアなど、名勝負が多く、守備的なサッカーが幅を利かせていた当時のサッカー界に警報を鳴らす結果になった。

戦術面で注目されたのは、フランス代表やオランダ代表が採用した、4−2−3−1のシステムである。このシステムが認知されたことにより、その後のサッカー界は、サイドアタッカーの重要性が広く認識されるようになり、ウイングというポジションが消滅してから脚光を浴びることのなかった、サイドを専門にするスペシャリストが再びスポットライトを浴びるようになった。